リピートユーザさんからご相談があり実施した記録です。Galaxy Tab s 10.5 Wifi版は、2014製、Android6止まりですが、Samsungの高級タブレットシリーズ “S”初代、有機EL、解像度 2560×1600、1.9 GHz4コア、ブロンズメタリックで高級感あり、中古価格も安い。中々Goodな端末です。
OSインストール
SM-T800のカスタム調査を進めると、LinageOS17 (Android10相当) が見つかりますが、この手の掲示板XDAをみるとなんと LinageOS20 (Android13相当) が見つかりました。 10年前の端末が Android13 にできるなんてブルジョアです。
OSインストール手順は、boot loader と リカバリ が別々になっているくらいで、SC-03G と概ね同じです。以下インストール必要物です。
書換用Windowsアプリ | Odin3 | ver. 3.14.4 |
root化イメージ | CF_AutoRoot_Port_T800_BeansTown106.tar.md5 | |
boot loader | T800XXU1CPK2.tar.md5 | |
カスタムリカバリ | twrp-3.7.0_9-0-chagallwifi.img.tar | 3.4.0-0,-3.6.2_9でもOK。 |
OSイメージ | lineage-20.0-20230426-UNOFFICIAL-chagallwifi.zip | |
制限事項 | 指紋認証は使えない。 |
以下簡易説明です。細かい部分はSC-03G をみてください。
(1) root化
Volum Down + Home を押しながら電源ボタンONし、odinモード で起動。ボタン配置は以下のように逆になっているので、Volum Down と Volum Up を間違えないよう。
PCで、odinを起動、指定ファイルを読込み、書込みます。
一度起動して root化 を確認。
(2) Boot Loader 書換え
Volum Down + Home を押しながら電源ボタンONし、odinモード で起動。odinで指定ファイルを読込み、書込みます。これを実施しないとOSが起動しません。
(3) カスタム リカバリ 書込み
Volum Down + Home を押しながら電源ボタンONし、odinモード で起動。odinで指定ファイルを読込み、書込みます。
(4) OS 書込み
Volum Up + Home を押しながら電源ボタンONし、リカバリモード で起動。
Android File Host に置いてあった LinageOS17 の最新2024/08/17版を書いてみると失敗です。
LinageOS17 の最新2023/02/18版はOK。
ちょっと釈然としないのでもう少し探索すると LinageOS 20 版(Android13相当) がありました。Githubはこちら、 XDAのスレッドはこちら。びっくりです。書込みは問題なし。
OS起動
LinageOS 20 版で、起動は問題ないです。動作速度も遜色なし。IMEIがデフォルト非表示になっているなど、より新しいOSの利点ですね。
Samsungで気になる指紋認証と、GPSの確認は以下のとおり。
Googe appインストール
LinageOS では Goolgeサービス( 設定アプリのGoogleアカウント)、Google Play は入っていません。カスタムOS用のそれが MindTheGapps です。Android 13用を、カスタムリカバリ:TWRP からインストールしてみると失敗しました。
以上、OS自体はセットアップできましたが、Google Play は使えない状態です。まあ無償アプリで、apk が公開されているものなら使えるので、これで支障はないです。しかしあからさまにインストールできないのは妙です。次の記事で調査と対策をしていきます。