SGP312:Xperia Tablet Z Wi-Fi 32GB版をAndroid 13相当にSetupする

ユーザさんから問合せがあり、Xperia Tablet Z Wi-Fi版 (SGP312) のSetupを実施した結果です。要点/固有事項だけ記載いたします。フル手順はSO-05Gの記事をみてください。


まずXperia Tablet Zのモデル展開状況を確認します。

仕様型番通称
Wi-Fi、16GBSGP311pollux_windy
Wi-Fi、32GBSGP312【今回】pollux_windy
4G、32GBSGP321pollux


LEDの位置

Xperia共通の fastbootモード時に青、flashモード時に緑に点灯するLEDはディスプレイ中央上でなく、ボディサイドにあります。何も光らないので最初は困惑します。


  • やや動作はもっさり。
  • Setup後、UPボタン + 電源on でのリカバリ起動はできません。


各種用意するツールやROMデータは公開状況が日々変化します。当方は以下の構成で行いました。当方から配布はできないため、くぐって入手してください。https://androidfilehost.com/が主な入手先です。

書換用Windowsアプリflashtool-0.9.36.0-windows.exeWindows用書込みソフトのインストーラです。GUIアプリ、Xperia用USBドライバ、CUIコマンドを含んでいます。
root化イメージ不要xperiaはroot化不要。
bootイメージ適用不可
カスタムリカバリtwrp-3.7.0_9-0-pollux_windy.imgboot領域に書込む。
OSイメージlineage-20.0-20231125-UNOFFICIAL-pollux_windy.zipAndroid13互換
OpenGappMindTheGapps-13.0.0-arm-20231025_200806_Z-Tab.zipSM_T800と同様に、オリジナルからスクリプトの修正が必要。


オリジナルは And 5.1.1 でした。


手順は他Wi-Fi系 Xperia と同じです。Bootloader unlock allowedIMEI を確認するためのサービスコードの入力方法は、連絡先 -> 設定 から 画面下部を長押します。

ポイントとなる Bootloader unlock allowed の状態は Yes でした。

Bootloader unlockするための解除コードの発行するSONY Unlock Bootloader サイトで選択するDevice名は WiFiと 4G は別々になっています。もちろんWiFi側を選びます。

Bootloader unlockは、fastboot コマンドで行います。

再びサービスコードを入力し、Bootloader unlockされたか確認します。


通常どおり、recovery領域に TWRP*.img、boot領域にセットアップ対象のOSから取出した boot.img を書き込んでも TWRP が起動しません。念のため容量が同じSPG321のboot.img もNGでした。

海外のWeb記事によるとこの方法でうまく行くようです。もしかすると SGP311SGP312 でメモリレイアウトが違い、通常OSは 16GB版のSGP311 に合わせてあるのかもしれません。SGP611 と同様に boot領域 に TWRP*.img を書込みます。以下、Boot領域から TWRP を起動した様子です。


lineage-20.0*.zip をSDカードにコピーして、TRWPからインストールします。ここは特に問題なしです。コンソールメッセージを見るとOSは 16GB版SGP311 用にジェネレーションされたもののようです。

一先ず起動はOKです。WiFi、BT、カメラ、SDカード、GPS( GPSTestアプリは古いためか無反応だったがGoogleMAPはOK ) は一通りはOKでした。

しかし、ホームボタン、戻るボタン が表示されません。

これはOS初期セットアップで以下の指定する必要がありました。Samsungなどハードボタンがある機種を自動識別しないようです。

ホームボタン、戻るボタンが表示されるようになりましたが、純正OSと違い右寄せに小さく表示されます。

またOSバージョン新しくなる他、画面分割が使えるようになるメリットがあります。

しかし 本端末の場合、少し処理負荷が高いようで、ややもっさり感があります。


TWRPから lineageOS用のGoogleサービス: MindGappをインストールしましたがエラーになってしまいます。原因は SM-T800と同様です。尚、TWRP を boot領域 に書込んでいるため、LinageOS と MindGapp は一回のTWRP の起動でインストールする必要があります。

SM-T800と同様にスクリプトを修正して、新しいzipを作りインストールします。本zipは、GitHubに公開済みです。

この後、Googleサービスを自動updateさせれば、追加インストール無くGoogleサービスが利用可能になりました。今日時点での各バージョンは以下のとおりでした。

アプリ名バージョン
Google検索13.21
Google Play45.1.12
Google Play開発者サービス25.8.32

他の基本アプリは、And12以降のGoogleアプリのオープン版 NikGapps は 32bit版が無いためインストールできませんでした。取り急ぎGoogle MAPは、Google Playから通常インストールし問題なく動作しました。


以上、SGP312:Z Tablet Wi-Fi 32GB版をAndoroid13相当にUpdateする手順です。しかしながら自分でやるのはメンドクサイ、忙しい、自身が無い方は、弊方でセットアップをお受けいたします。約1.5時間の個人様向け工数+事務費で税込4,000円 。ご相談、依頼はこちらから。

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