e2Studioは、eclipceベースで自由度は高いものの、固有のブラックボックスがあるようです。それを解消するためのイレギュラー操作と設定の覚え書きです。
Project設定の記憶先
eclipce では .cproject、.project が設定の保存先です。 e2Studioはでの大体そこのようですが、例えば .cproject、.project を別コピーぺしても全ての設定が引き継がれないようです。中身をみていくとどうも以下の場所が設定の保存先のようです。

Projectのリンク先ディレクトリを変えたいとき
e2Studioの project リンク先のディレクトリ名を変更したい場合があります。例えば、試作と量産でROMサイズが違う場合。 ディレクトリ名にROMサイズを付与しておきたいなど。
どうも後からディレクトリ名は変更できないようです。そこで以下の定ファイルを直編集してみましたがエラーが発生しました。

ディレクトリ名を変更して、Project としてインポートし直すしかないようです。インポートし直すとデバッグ設定もやり直しです。
デバッグ設定の他Projectへの移し方
市販評価ボードを流用して手作りで基板の原理試作し、回路が確立できたらパターンを起こして試作基板という開発工程を踏むことはよくあるかと思います。その場合、ROMサイズ、PIN数、デバッグインターフェイス種の違いで、原理試作と試作基板 のデバッグ設定が変わってしまう場合があります。PCシュミレータの設定は共通。 バージョン管理上はブランチにして、デバッグ設定は各ブランチに自由に移したいところです。
なおeclipceでは同じProject名は付与できません。コピーして別名でimportするとデバック設定は消えてしまいます。
どうもデバッグ設定は、前述の .plugin/org.eclipce.resources/.projects のまとまって格納されており、以下画面で Project を切り替えると、切替先にProject下にデバック設定が移るようです。

ビルドルートを変えたいとき
ROMサイズ違いなどブランチ名で、Projectルートディレクトリを変えたい場合があります。 このときワークスペース変数:woekspace_loc を使っているとなぜかうまくいきませんでした。UNIX形式で実パスを指定するとうまくいくようです。


ビルドエラー “F0563310:Cannot open temporary file ” が出るとき
上記エラー:F0563310は、ルネサスエラーメッセージサイトをみると、環境変数:HLNK_TEMPの設定値不正かディスク容量不足と説明があります。

そこでテンポラリフォルダ:HLNK_TEMPを、C:\users\ユーザ名 下を嫌ってBuildディレクトリ下に変更していたことを思い出しました。このときpathは通っていいればディレクトリは自動生成されると解釈していましたが、予め作っていないとダメでした。














