横河オシロスコープDLM2024のシリアル通信モニタリング

DLM2024は、UART(RS232C) を信号を、byteデータに変換して解析ができます。その覚え書きです。オシロも波形とトリガーだけで使いこなしていない現場もよく見かけます。ご参考になれば、、、

以下、ASCII通信の送受信を解析した波形です。Windows等汎用OS側はストリームI/Oなのでタイミングは概ね関知しなくていいですが、組込み側は1byte1byteが命なのでタイミングも重要です。その確認が可能です。ラインアイなど専用シリアルアナライザでもここまでは見れなかった(10ms単位くらい)だったと思います。

以下、操作手順です。

( 1 ) 本体ボタンの Shift Search を同時押します。

    ( 2 ) 画面下の SERIAL BUS メニュー の Type を十字カーソルで UART に切り替えます。

    ( 3 ) SERIAL BUS メニュー の Setup を表示します。Parity Format NoParity にした場合は作用しません。

    ( 4 ) 通信速度、bit順は Source メニューから設定します。RS232Cは Active High、UARTは Active Low と切替え可能になっています。

    ( 4 ) データ長とパリティ有無は Format メニューから設定します。スタートビットストップビットは 1 固定みたいです。

    ( 5 ) 信号変換値の表示方法は、SERIAL BUS メニュー の Decode メニューから設定します。Bin は10進数ではないかと思います。

    ( 6 ) 波形と一緒にデータを表示するには Display ON の設定にします。

    ( 7 ) データ値でトリガーをかける場合は、 ENHANCED ボタンを押して Comdition Setup から設定します。後述のビットタイミングの関係かなかなかうまく引っかからない感があります。

    注意点です。

    • 周期的にbitずれが発生し、データ変換値が狂う場合があります。どこかにビットタイミング( 1bit信号のどのあたりで 0 / 1 を判定するか比率 )があったと思います。

    以上がオシロでシリアル通信を解析する手順です。このような解析をしたいが手持ちオシロで機能が無い、買うほど使用頻度が低い、リースも短期間だと高いなどお困りの方は計測サービスをいたします。詳しくはこちらまでご相談ください

    横河オシロスコープDLM2024のファームアップデート

    以前リースアップした横河オシロスコープDLM2024を導入しました。そのファームウェアが古かったのでアップデートの覚え書きです。

    購入時のバージョンは以下のとおりでした。メーカリース品でしたがファームウェアが古いです。出荷時に、新品時リセットされたのでしょうか?

    メーカWEBページで最新を調べてみます。

    最新バージョンを確認するにはユーザ登録が必要でした。オシロのシリアルNo.まで入力が必要だった気がします。ダウンロードできそうです。

    ダウンロードして解凍します。アップデート方法は、製品取説ではなく、ダウンロードfileに手順書が含まれています。

    セットアップ用のUSBメモリを作成します。作成アプリが用意されています。大体なににでも作成は成功します。フロッピーのUSBライターではエラーになりました。

    ファームアップデート後、本体設定は初期化されてしまうため、設定をメモっておきます。

    電源OFF状態で、USBメモリを差し、特定のボタンを押しながら電源ONで自動書換えされます。30秒くらいで済みます。

    USBメモリ要件は製品取説に記載されていますが、「xx規格準拠」とだけの記載でした。Windowsで初期化したもはオシロ本体は読めず、タブレットに差している microSD 32GB /FAT32フォーマット+ SDカード変換 + マルチカードリーダ で読めました。読めない場合は数秒で本体ファームが起動し、更新はスルーされる振る舞いとなるようです。

    本体再起動後、バージョンを確認します。

    無事にアップデートできました。残念ながらブラウザ表示の改善されていなかったです。

    Windows10 サポート延長してみる

    Windows10のサポートが終了しましたが、事務用PCは未だWin10にできていないところでした。延長サポートを設定してみたのでその覚え書きです。

    PCは、VAIO S11 VJS112型 Celeron モデルです。この型にはcore i7 8世代版があり、ストレージごと換装しようと思案していました。

    しかしサポート終了後もWindows Updateを要求されるので、開いてみました。

    試しに進めてみます。

    なんか無償なんですかね。

    引き続き進めてみます。

    ということで意図せず延長されてしまいました。

    WEB記事では個人だけときいていました。対象PCは個人向けHome版プレインストールを購入後、Pro版に有償アップグレードしたものです。Windowsバックアップは有効化も必要とのことですが、していません。

    Mocrosoft公式な情報はこちらのようです。

    有効化の手順はこちらです。

    他WEB記事と違うような ... MSDNで大金を払っているのでOKなのかな? しばらく経過観察します。

    横河オシロスコープDLM2024のリモートモニタリング

    10年落ち型のオシロ横河DLM2024のリモートモニタリングのお試しメモです。前回記事では、2025年現在Flash playerが廃止になったためできませんでした。

    ブラウザのURLに、オシロに割り当てたIPアドレスを入力後、ログインします。

    Flash playerが代替えRuffleというラグインを試します。ある程度動作したのは chrome だけでした。操作できる部分と制限等は以下のとおりでした。本体ファームは最新最終版です。

    上記のとおり波形だけブラウザ表示できるので、FTPする手間は無くなるメリットはあります。

    プラグインのバージョンは以下のとおりです。

    Flash playerがはセキュリティ上問題があるとのことですが、ネットに綱がない古いOSであればローカルLANなので問題ないでしょう。上記条件であれば、本体のリアルタイム表示ができますね。

    ラグインのバージョンは以下のとおりです。


    なるほど。本機よりも古い DL750 はもう少しリモートで見れていた気がしますが、、、まあ波形だけ取り出せればよしとしましょう。

    ポケットオシロPOS-4の操作memo【随時更新中】

    弊方では簡単な波形チェックは、ポケットオシロ POS-4 を使用しています。一応4chで出先でも扱いやすい、日本製だし、低速のシリアル通信なら十分見れます。一万円代と安価。

    しかし高速のシリアル通信やクロックの確認は難しいです。