一人会社で年末調整と青色申告を行う手順1

毎年1月は半年に一度の源泉徴収の青色申告と、個人の年末調整を行う必要があります。いつも手順を忘れているので、その覚え書きです。

期限は、月末かと思いきや1月20日あたりです。

手順と必要なもの

順序実施内容必要なもの
1給与&賞与の総額を計算Execl
2後期の源泉徴収預り金の総額を計算Execl
3社会保険料の総額を計算Execl
4年末調整の申告書作成年末調整控除申請書作成ソフトウェア
5税給与所得の源泉徴収票の作成eTax WEB版、Execl
6法定調書合計表の作成eTax WEB版
7源泉徴収票の送信eTax WEB版
8所得税徴収高計算書の作成eTax WEB版
9所得税徴収高計算書の送信eTax WEB版
10市町村への源泉徴収申請elTax PCDesk

1.給与&賞与の総額を計算

全ての計算の元とる昨年1月~12月からの給与&賞与の総額を計算します。Execlでよいでしょう。前期で青色申告した分も総計しておきます。

その他給与外の収入があればまとめておきます。

2.源泉徴収預り金の総額を計算

後期の源泉徴収預り金の総額を計算します。半期前の支払い済み源泉徴収も確認しておきます。

3.社会保険料の支払総額を計算

社会保険料の個人負担分を総計します。年金と健康保険は別々で1/2を。子供子育て拠出金」は100%法人持ちなので含まず。留意点は、賞与は支払い月の次月に給与と合算請求されるのと、4月は料金の改定があるのでよく確認します。

年末調整控除申請書作成ソフトウェア」で申請書を作成します。このアプリは毎年更新されます。最新を使用します。

PC用はMircosoft Storeにおいてあります。

起動後、下図にようにまず前年度のデータを移行します。

下図のように今期分の入力画面にすすめます。

入力の手間低減のため、前回の申請データを取り込みます。

エラーがでたら次の画面で前年度データを改めて指定します。

前年とご家庭等状況がかわらなければ、中央にスクロールし各個人の給与 と 給与外収入 を入力し、一番下にスクロール後、保存パスワードを変更して次へで進めます。

次に、会社情報をインポートします。会社情報のxml は以前 Export しておいたものです。

基本情報の確認が表示され、次に進みます。

給与収入」の欄に、章1 で計算した金額を入力します。この時、下図の「計算表を利用する」は必ず実施します。未実施の場合、「給与所得」「合計所得の見積額」が表示されません。この額は、後で登場する「給与所得の源泉徴収票の「給与所得控除後の金額( 調整控除後)が 0 になってしまいます。尚、給与所得控除とは国税庁ページでいうこちらのことのようです。この計算をココでやってくれます。

弊方では個人で事務所を購入し法人に貸しています。20万円以下なので申告しなくてよいはずですが、ここに入力すると20万以下でも収入に加算されます。しかしながら納税の申請としては別なのでこの時点ではどちらでもよいのかもしれません。尚、収入含めた場合、固定資産税は必要経費に含めてよいとのことです。下図は試しに入力してみた結果です。

計算が完了すると下図のように、給与所得」「合計所得の見積額が表示されるようになります。

4-5.申告書作成の基礎控除

保険控除の電子証明書は、保険会社に申請すると時間がかかる場合もあり、無理にする必要はなくスルーします。

次に控除申請の入力に移ります。対象の控除を選択して進みます。基礎控除は誰でも対象なので必ず選び、下図のように入力していきます。

4-6.申告書作成の保険料控除

会社に属する方は社会保険控除も下図のように入力していきます。一般的にはここは経理の方が行うのでしょう。

引き続き生命保険や個人年金を入力していきます。こちらの説明は割愛します。入力ができたら下図のように入力内容を確定します。

4-7.申告書の生成

確定したデータを、保存やインポート用に下図のように生成していきます。生成先のフォルダー内のファイルを開いていると保存ができず、生成先のフォルダーの問合せが繰り返されます。エラーとはならず気付きにくいです。

生成された.pdfが、控除申請書になります。昔ながらの用紙とはちょっと違います。印刷して「証明書等貼付用台紙」のページに保険会社等からの控除証明書をはって社内保管となります。(一会社員だったころは知りませんでしたが税務書に各個人の申請書は提出まではしない)

尚、もう一度生成する場合は、メイン画面の以下の項目から実行できます。

4-8.申告書の修正

修正する場合は、以下のように選択していきます。

これで申請書ができました。次の記事で源泉徴収票の作成を行います。

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