Microsoft Storeに有償でアプリを公開する6

前回パッケージが準備できたところまででした。パッケージをStoreに公開していきます。

その前に、Azureへのテナント作成が必要だったかも知れません。その上で、Azureとパートナーセンタを関連付けます。詳細手順は割愛しますが以下のような感じてした。Azureの費用は徴収されませんでした。

アプリの申請は、パートナーセンタで画面の「パッケージ」メニューを選び、.appx をドラックドロップします。複数のファイル拡張子が色々表示されていて悩みますが、「.appx」で良いようです。対応OSの表が表示されます。

申請の「概要」メニューから、「Microsoftに提出」を押すと申請が受け付けられます。押せない場合は、何か足りないか誤りがあります。受付けられると認定中の画面になります。

しかし、WEB上では全てのチェックが行われるわけではないようです。2日後くらいに、却下のe-mailが送られてきました。その内容は以下のとおりでした。

「Mixed Reality」は最初からチェックが入っているし、「Windows 10 S」.は対象OSを選択できるようになっていません。ひどいですね。

上記を修正し再登録、2、3日待つと以下の表示となりました。ようやく登録が完了しました。

このあとしばらくして「購入できない」とのクレームがありました。Storeで購入後して、正しくインストールできるか確認する必要があるようです。以下の留意点がありました。

  1. Storeパッケージを生成したPCとは、別のPCで行う必要がある。
  2. 出品した当方でもアプリ代が徴収されてしまう。これはなんとかしてほしいですね。
  3. ダウンロードが完了し、インストール中に以下のエラー0x80224407が発生しました。原因は不明です。3回繰り返すとインストールに成功したので、ストアのアプリ説明にその旨を追加しておきました。

iOSアプリの開発環境を安価に作る2

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前回は、MAC Book Pro 2012 MIDを導入したところまででした。これからMAC側をセットアップしてみます。Microsoftの公式Xamarinサイトによると「Visual Stdio for MAC」と「Xcode」が必要とのこと。

まず「Visual Stdio for MAC」を入れます。弊方は、MSDNに加入しているので、MACのsafariからMSDNにログインしてダウンロードしインストールしました。フリーなのか有償なのかイマイチ分かりません。普通に操作すると2022が入ってしまい、互換のあるXcodeバージョンが入れられないため、2019を明示的に指定する必要があります。

次は「Xcode」です。「iOS Catalina 10.15.7」にインストール可能な最も新しいバージョンは「12.4」でした。公式サイトには、最新しか置いていないので、旧バージョンの置き場を探してインストールします。

ライセンス認証のためApple IDを登録します。メアドとSMS認証のためのTELが必要です。

WindowsのVisual Stdioからアクセスを受けるため、「システム設定」メニューの「共有」から「リモートログイン」を有効にします。しかし、当方のMACでは、「リモートログインを開始しています」のまま進みません。

システム設定」を一旦閉じて、「共有」を開くと「リモートログイン」のチェックは外れています。MACを再起動してもダメ。ファイヤオールを無効にしてもダメ。これがApple品質なのでしょうか!?

いろいろ調べると、「sshd 」が起動していればVisual Stdioからアクセスできるようです。今のMACは、FreeBSDがベースとのことで、シェルプロを作り、コンソールにドラックして実行します。(この前にsshd用のキー生成が必要だったと思います)

Visual Stdioからログイン受付まで、行き着きました。

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iOSアプリの開発環境を安価に作る1

AndriodとiOSの互換アプリをxamainで制作しようとしています。MAC Bookが必要とのウワサがありますが、とりあえずxamarinをVisual Stdio 2019に追加インストールしました。自動生成されるiOSのProjectでビルドまでは、MAC Book無しで行けました。iOSシュミレータでデバックを開始すると、やはりMAC Bookを要求されます。がっくり。

新品のMAC Bookは、調査段階では投資できません。MicrosoftのPC用xamarin前提環境をみると、最小iOSは「 macOS Mojave 10.14」。MAC用「Visual Stdio 2019 for MAC」は「macOS High Sierra 10.13」。

macOS Mojave 10.14」をターゲットとすると、最も古い対応MACハードウェアは、以下のようです。以外と古いモデルでもいけるのですね。

  • MacBook Air: mid 2012以降
  • MacBook Pro: mid 2012以降

MAC素人の当方は「Air」と「Pro」の違いはよくわかりません。とりあえず仕事用なので「Pro」とし、mid 2012モデルを探します。”mid”とはリリース時期のようです。 外観の程度、SSDかHDD、メモリ容量で、公式な中古は3~4万円。10年落ちとしては高いです。ヤフオクで故障無しのものは2万円台、競争も激しい模様。フリマでちょっとマイナな、paypayフリマで良いものがありました。

CPU 2.5GHz、MEM4GB、SSD250GB、故障無し、天板に少しへこみがある程度でキレイです。17,000円。作りが頑丈なつくりなのか、ずっしりしてします。Airにすればよかったかもしれません。OSバージョンは可能な限りの売主さんが最新にしてくれていました。助かります。

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Microsoft Storeに有償でアプリを公開する5

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「支払いのプロファイル」と「税のプロファイル」の申請が完了すると、有償でアプリを公開可能になります。

公開するには、msixパッケージを生成する必要があります。従来のmsiでなく、Androidのapkのような感じです。その生成方法の詳細は、他のサイトでいろいろ説明があると思います。手順概要と、当方が引っかかた事項を、記述しておきます。

まず手順概要です。

  1. 「パートナーセンタ」で、アプリ名を登録します。他とダブらないようにするためです。
  2. Visual studioに、「Windowsアプリケーションパッケージプロジェクト」を追加インストールします。(標準インストールされていたかもしれません)
  3. アプリのソリューションに、「Windowsアプリケーションパッケージプロジェクト」を追加します。
  4. 追加したパッケージプロジェクトに、アプリを割り当てます。
  5. パッケージプロジェクトで、パッケージを生成します。
  6. 生成後、パッケージの自動テストを行います。
  7. テスト後、パッケージの署名を行います。
  8. パッケージ単体をテストします。

上記6.について

不合格1点、警告1点が発生しました。

不合格は、結果の表示のリンクを開くと、以下の表示が見られました。

これは、アプリをStroeに公開したときのタイトル画像がパッケージ作成時にプレ生成されます。それが未編集だと発生します。メッセージ中の画像を編集すと解消されました。

警告の詳細は以下のとおりでした。

ディスプレイの「拡大縮小」(100%、125%などの選択)に追従していないと警告されるようです。

アプリのプロジェクトにマニフェストを追加する解消しました。以下コードをマニフェストファイルに書きました。この内容は、Micosoftのサイトに書いてあったと思います。

マニフェストファイル1:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<compatibility xmlns="urn:schemas-microsoft-com:compatibility.v1">
  <application>
    <!-- Windows 10 compatibility -->
    <supportedOS Id="{8e0f7a12-bfb3-4fe8-b9a5-48fd50a15a9a}" />
  </application>
</compatibility>

マニフェストファイル2:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<assembly xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1" manifestVersion="1.0" xmlns:asmv3="urn:schemas-microsoft-com:asm.v3">
  <asmv3:application>
    <asmv3:windowsSettings>
      <dpiAware xmlns="http://schemas.microsoft.com/SMI/2005/WindowsSettings">true</dpiAware>
      <dpiAwareness xmlns="http://schemas.microsoft.com/SMI/2016/WindowsSettings">PerMonitorV2</dpiAwareness>
    </asmv3:windowsSettings>
  </asmv3:application>
</assembly>

このマニフェストファイルを、プロジェクトのビルド後処理で、コマンドラインでインポートします。

上記7.について

ちょっと悩みました。以下のように選択しました。

署名のデジタル証明書はMicrosoftが生成したものですが、自分で証明書ベンダーから用意しないといけないのか今だよくわかりません。

生成後、いろいろなファイルが生成されますが、パッケージ本体は以下の.appxファイルとなるようです。

「AppPackage」にもいろいろできるようですが、何に使うのかよくわかりません。

上記8.について

パッケージ「.appx」を実行しますが、「証明書なし」でインストールできません。証明書は以下の場所に生成されています。これを先にインストールすると、パッケージを実行できます。

しかし、証明書はパッケージに含まれていないのでしょうか? Storeからインストール時に、証明書のインストールされるのでしょうか?

試したいのですが、 有償にしてしまったので、別PCでダウンロードしてインストールするとお金がとられてしまいます(かな???)。

Microsoft Storeに有償でアプリを公開する4

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つづいて「税のプロファイル」を登録していきます。ここが一番ひっかかったところでした。

結果的に、USAに直接申請したりすることは不要で、MicrosoftのWEB上で完結しました。(しかし未だ売上0のため本当に正しく申請できているか確証は得られておりません)

「Microsoftパートナーセンター」の右上端の設定メニューから、「アカウント設定」を選び、 「支払いと税金」-> 「支払いと税金のプロファイル」を開きます。初回操作は忘れてしましましたが、「税プロファイルの更新」を選択します。

まず英語オンリーの別ページに飛び、段階的に、問に記入していけばよいのです。USAの納税番号「VAT番号」は未入力でOK。以下の表示まで進みます。

次に電子署名なセクションに移行しますので、日本語モードに切替え、署名します。これは後程、登場する「フォーム8832」ではありませんので要注意です。

次に「フォーム」(書類書式の意のようです)のセクションに進みます。個人か法人かの選択、USAでの法人化有無を問われます。法人を選ぶと具体的な書式IDの選択に進みます。普通の法人であれば、「W-BBEN-E」を選びます。

次に「所得の種類」はプリセットされた選択のままですすみ、「事業体の種類」に進みます。合同会社の場合、「パートナーシップ」かと思いましたが微妙に異なるようで「法人」としました。

当初「フォーム8832」を、前述の「電子署名」のことかと勘違いし、「はい」を選択して申請審査でエラーとなっていました。Microsoftに問い合わせると、「フォーム8832」は、USAへの法人かパートナーシップかの申請書のようで、個別に提出が必要とのこと。 未申請ですと、デフォルトは「法人」なので、そもそも提出が不要でありました。以下の設定で進めます。

次の「戸籍名」セクションでは、「みなし事業体」は「いいえ」で進めます。

「組織化した国」セクションは、「Japan」で進めます。

「恒久的住所」セクションは、「気付住所」は「いいえ」で進めます。

「郵送先住所」セクションは、そのままで進めます。

「米国納税者」セクションは、ちょっと悩みますが、持っていないでいいようです。

次の「外国TIN」セクションですが、これはUSAから見たときの外国、すなわち日本の納税者番号です。日本では個人はマイナンバーになるようですが、法人では規定されていないようです。法人番号かとも思いましたが、e-Taxで利用する「国税利用者番号」を入力しておきました。特になんでもいいのかもしれません。

最終確認のセクションに続き、「租税条約の恩恵」セクションに進みます。これは色々調べたのですが忘れてしまいました。「いいえ」つまりデフォルトでいいようです。「はい」を選ぶと、更に入力項目が現れ、税率が0%か30%か聞かれます。

最後に、W-BBEN-Eのイメージが表示され、確認します。この書類の内容はWEBで検索すると、解説ページがいろいろとあります。日本語訳もどこかにありました。

次にW-BBEN-Eの署名に進み、OKすると完了です。W-BBEN-Eのpdfが生成されるのでダウンロードして保存しておきます。

「税のプロファイル」のステータスが「審査中」となります。審査は、1~2日かかったと思います。OKであれば以下の表示となります。

申請がNGの場合、赤字で「プロファイルを更新する必要があります」という表示が現れます。

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