RH850のコード自動生成を試す

RL78では、CS+e2studio 共にペリフェラル部の自動コード生成ができます。本製品用にはギモンですが、ライトな製品、デモ、プロト には役立ちます。RH850では使えそうでしょうか?


実施条件は、IDE:e2studio 2024-07、基板は北斗電子さんのHSBRH850F1KH176を使います。PIN数は176。基板は仲間が手配中で未だ手元にはありません。取説は見ず勘所での操作なので勘違いがあるやもしれません。

自動生成機能(スマートコンフィグレータ)を起動するには、プロジェクトツリーかに、.scfg を開きます。分かりにくいですがタブ切替が下端にあります。


[クロック]タブを選ぶと思わずうげっとする複雑の図が現れます。クロックソースから各機能クロックと分周が接続図で現れ、図中の分岐ポイントを切替えると各機能クロックの周波数が表示される仕組みです。RH850F1H は水晶は2つ接続できるのでややこしい図になっていますが、ハードマニュアルと照らし合わせれば理解は可能です。

今回は、CSI(クロック同期シリアル)を最速にしたいので上記の設定となりました。


[コンポーネント]タブでは、マイコン機能詳細を設定します。アイコンを選びぶとコンポーネント一覧から必要な機能を選び追加し、それぞれの機能の設定を行います。コンポーネント名はプリセットされますが任意に変更できます。これは先にすましておいたほうがいいようです。各詳細は後術にて。しかし肝心のCANの自動生成は今のところ無いようです。


[端子]タブでは、マイコンポート機能の有効無効を設定します。I/Oポートの設定、各機能の設定はここでは行いません。以下CSI の一例です。


[割込]タブでは、ハンドラ名、優先度を設定します。ベクターテーブルがそのまま掲載されている感じです。割込みの有効無効は、[コンポーネント]タブの機能詳細設定側では設定します。


RL78ではポート一覧が常時表示されていましたが、RH850では[コンポーネント]タブから、アイコンを選び、コンポーネント一覧から[ポート]を選び明示的に追加が必要です。操作は以下の通り、ポート一覧の操作は普通です。この設定ができていないと、[端子]タブで「ポートの初期化ができていません」とメッセージが表示されます。


標準的なハードウェアタイマーを作りたい場合、[コンポーネント]タブからコンポーネント一覧から[インターバルタイマ]を選び、次の画面からタイマー種とチャンネルを選びます。

タイマー種とチャンネルはハードウェアマニュアルから理解しておく必要があります。後は画面項目に従って入力します。以下、1msecタイマーの一例です。


設定に特筆はないのですが、クロック設定でCSI用は80Mhzに下にもかかわらず、通信速度が最大の 10Mbps ではなく、1Mbps 止まりです。動かしてみてから実際のところを確認してみたいと思います。


設定に特筆はないのですが、ソースアドレス、デスとネーションアドレスには、直接SFRは書けないようです。CS+用のRL78では出来ていたような…


ソースコードの生成ボタンが分かりにくいですが以下の場所あります。


尚、ソースコードを生成すると、ソースコード生成フォルダが一度削除されます。バージョン管理などの管理フォルダ .ファイル が削除さてれしまいます。 project設定を変更しても解消できません。弊方では以下のように対処しました。

① 自動生成フォルダを src 下外に移動します。

② Makefile自動設定をoffにする。

③ 自動生成 folder のサブ folder のMakefile類を以下のように修正します。このついでに絶対パスほ相対パスに変更しておきます。

④ 再度自動生成した場合は、src/smc_gen の結果を、移動先folder にマージします。しかしシンボリックリンクを張ればマージは不要になるかもしれません。ソースが増えたら、Makdefile自動を有効にして一度makefileを再生成して、③の修正をマージします。


以上、RH850の自動コード生成は使えそうでした。

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