e2studioの環境をお出かけ用事務用PCにも作りたい。むろんコード作成/閲覧とC言語記述のチェック用としてです。e2studioはマシンパワーを食うし、コンパイラライセンスやバージョン互換の課題もあり、なかなかツライ。ベースは eclipce だから素のeclipceでも動くはず。そこで試してみました。
eclipce の用意
弊方では開発PCに 2019-12 を CDT(C/C++ Developer Tool )を追加して使っています。IDE機能のしょぼいHIWのバックアップにも有効です。eclipceは Windows OS環境への登録的なものが無くても動くのでいつもpleiadesフォルダを移行先PCに丸コピしています。新規の方は、公式サイトからダウンロードすればよいでしょう。
e2studioのproject コピー
e2studioのproject を移行先PCに丸コピーして、eclipce CDT のワークスペースに追加します。
これで普通にコード閲覧できるようになりました。#define値内容などホバーによる参照をするには、プロジェクト -> プロパティ -> C/C++一般 -> パスおよびシンボル からIncludeパスを追加します。
Cコンパイラの追加
eclipce CDT ではデフォルトでgccが選択されていますが、gcc本体は入っていません。MinGwのgccを入れます。Cygwin経由だとCygwinを起動して経由させる必要があり、gccソースからvisual StudioでBuildするのもしんどいですし可能かナゾです。ぱっとWindows 64bit用の配布場所に辿りつけません。以下の場所から以下のfileをdownloadします。
解凍して分かりやすい場所( Program Files以外 )に置きます。
gcc に必要なライブラリ2つとmake も必要なので、その3つを GnuWin32 Project からdownloadして解凍して分かりやすい場所に置きます。
gcc、make、ライブラリ2つのパスを、WindowsのPATH環境変数に追加します。
eclipce CDT設定変更
eclipce CDT のプロジェクト -> プロパティ を以下のように設定します。面倒なので HardwareDebug構成 を上書きしています。
お試しBuild
これで一応、クロスBuildできるようになりました。これである程度フラグ消し( H用語でコンパイルエラーを消すこと )までができるようになりました。
しかし組込み特有の絶対アドレスからキャストして実体参照など、OSありCでは際どいコードは通らないようなので、オプションの見直しが色々必要そうです。今更ながら、gcc RL78を使ったほうがよいかも、、、(でもそれじゃ面白くない)