adb server version (40) doesn’t match this client (41); killing… が出るときWindows編

少し古いAndroid端末と adb 接続すると以下エラーが出る場合があります。

adb server version (40) doesn’t match this client (41); killing…

バージョンアンマッチであることは理解できるのですが、、、

まず adb こと platform-tools の古いバージョンは、Android studio の SDKマネージャからはDownloadできないみたいですね。platform-tools のサイトに行ってもDownloadリンクはない。どうも直接URLからたたくみたいです。

次は Androidバージョン と adb server version の対応表が必要です。探しましたが見つかりません。総当たりで調べます。結果は以下の通りです。

Message中の( )番号Android Versionplatform-tools Version
41—-30.0.0
41—-29.0.0
407.7.128.0.0
39—-27.0.0
39—-26.0.0

一先ず解消しました。しかしMessage中の番号は何をさしてるんでしょう???

platform-tools の配置方法は弊方では以下のようにしています。

ブラウザで検索候補を表示しないまとめWindows【図解付き】

便利なようで邪魔なブラウザの検索候補表示。少なくとも仕事では不要かと。その設定方法の覚え書きです。ただし検索エンジンからは抑止できないです。

なんか効きません。

他を探します。

う~ん。世界の検索情報がGoogleの命だからoffできないってことですかね。

Xperia Z4 Tablet 4G国内版SO-05Gを、海外版SGP771に書換てみる

‘24.4月以降、SO-05G の Boot Loader Unlock が出来なくなりました。そのはざまでユーザさんからお預かり中だった SO-05G があります。ユーザさんは「カスタムROMできないなら捨ててください。」と預りっぱなしてです。たまにひらめいた時、調査しています。

ハードウェアは、国内版も海外版も同じハズ。(SGP771はアンテナは無い模様) 海外版SGP771の純正ROM: Sony_Xperia_Z4_Tablet_SGP771_32.3.A.0.378_R2D を、SO-05G に書込めばBoot Loader Unlock Allowed Yes にならないのでしょうか?

そのまま FlashTool で書込む dose not match devise とエラーになってしまいます。

Wi-FI版SGP712の作業中に、XDA Form で、SO-05G を SGP771 するというスレッドを見つけました。さ当スレッドによると Boot Loader Unlock Allowed No のままと投稿はあるのですが念のため試してみました。この.ftfを使わずとも flashtool で .ftf 生成時に機種名をSO-05Gにすれば同じものが作れるようです。

上記スレッドに公開されているSO-05GベースのROM一式を FlashTool で書込みます。書込みしないパーティション、クリアするパーティションを投稿に従って指定します。確かに SGP771 に変化しました。

肝心の BootBoot Loader Unlock Allowed は、、、まあそうでしょうね。

この状態だと国内用と同じ以下のありがた迷惑が有効になってしまうようです。

  • 初期セットアップ時に、Wi-Fi接続、Google Loginを強制される。
  • APNの自動検索、手動入力ができない。

ここから応用です。海外版SGP771の純正ROM: Sony_Xperia_Z4_Tablet_SGP771_32.3.A.0.378_R2D に丸ごと書換ます。端末名が変わったので、今度は書換できました。SIMLOCKパーティションはWipeを指定すると警告が出たのでwipe無しで実施します。カーネルバージョンとタイムスタンプが少し変わりました。

肝心の BootBoot Loader Unlock Allowed は、、、まあそう簡単にはいかないのでしょうね。IMEI Software Version に変化が見られます。

勇気をもってSIMLOCKパーティションはWipeをしてみます。Boot Loader Unlock Allowed が含まれているのはココでしょうか? FlashTool で危険な操作の警告が出ますがOKして書換ます。

BootBoot Loader Unlock Allowed は無くなり、Unknown になってしまいました。端末自体は普通にうごきます。これを行うとsimを全く認識しなくなるようです。 この状態では、fastboot oem unlock も、fastboot flash boot も効きませんでした。

.ftf は 通常ROM用.ftfと*RemoveLock.ftf の2種類が見られます。これは何でしょう? 壊したsimパーティションを壊し次いでに書いてみました。 結果、サービスメニューから bootloader unlock allowed の表示が消えました。これも触らない方がいいようです。

当方もあまり意識していなかったのですが、海外ROMではデフォルトが GSM(2G) になっている場合があるようです。この場合、SIMベンダーによっては WAN も TEL も SMS も動かず、アンテナが立ちません。症状としては 設定 -> タブレット情報 -> 機器の情報 -> SIMのステータス を開いたとき、TEL番号などSIM 自体は認識しているが通信できない状態となりました。

  • BootBoot Loader Unlock Allowed は機種依存情報ではない。
  • BootBoot Loader Unlock Allowed SIMLOCKパーティションで管理されている。

純正ROMデータ内のSIMLOCKパーティションのfileは、simlock.ta です。こちらをなんとかすれば...普通に考えると BootBoot Loader Unlock Allowed の解除にはIMEIなど端末固有情報もキーにしていると考えられるので、ベンダーかキャリアが情報開示してくれない限り無理かなとは思います。

どうも国内最終ROMには戻せないようです。 以下サイトを信用すると、公開されていないようです。バージョン名 “32.3.D.0.148” で検索してもヒットしません。海外版 “32.4.A.1.54” と違ってソースも公開されていないようです。

ユーザさんより、’25.2月現在、純正ROM公式アップデートでは、ネットでもキャリアショップでもできなくなっていると聞きました。もしもAndrid 5 や 6 のままでアップデートできない方は、FlashTool でアップデートできます。どこかのWEB記事に詳しい手順が書いてあると思います。忙しい、メンドクサイ、自身が無い方は弊方でも実施できます。SO-05Gの最終And7.1.1ROMはデリバリされていないようです。キャリアの余計アプリない海外SGP771のROMに変更することになります。詳しくはこちらからご相談ください。

機種名が SGP771 に変わっているため、SO-05G の And6 の .ftf ファイルをそのまま書込もうとすると
機種不一致となります。XperiFirm から SO-05G 用をDownload後、.ftf を生成時に機種名を SO-05G でなく SGP771 を選択する必要があります。

Xperia Z2 Tablet SO-05F のカスタムROM化は可能か?

ユーザさんから問合せがあり調べてみました。

docomo版ですね。SO-05Gと同様に、Bootloader unlock allowedNo になっているようです。

‘24.4月以降、海外のこの解除サービスが休止していまっているため、国内キャリアのカスタムROM化は困難です。

どうしても何とかしたい方は、Docomo に問合せてみては? SIMロック解除と同様に、キャリア用ツールで解除できたりして、、、

海外版、Wi-Fi版ならLinageOS18(Android11相当) まではありそうです。

https://androidfilehost.com/?w=files&flid=321424

Xperia Z3 tablet Compact Wi-Fi 16GB版をAndroid11相当にsetupする ‘25.2月編

以前 Xperia Z3 tablet Compact Wi-Fi 32GB版(SGP612) をAndroid11相当にupdateしました。Wi-Fi 16GB版SGP611もほぼ同じであろうと思いましたが、多少違いがありましたので結果をレポートいたします。カスタムROMがインストールできない失敗事例と原因としても役立つ情報になるよう時系列で説明しています。不要な方は下から読んでみてください。


まずSGP611SGP612 か判別が必要です。本機を所有されている方も把握されている方は少ないかもしれません。国内ではSGP612 が多いようです。 設定 -> タブレット情報 から確認します。

尚、LinageOS18をセットアップ後は、機種は Xperia Z3 tablet Compact WiFi となり機種識別ができません。その場合は、設定 -> ストレージ から容量で判別します。


手順は SGP612 と同じです。SONY Unlock Bootloader サイトで選択するDevice名は SGP612 も共通でした。ポイントとなる Bootloader unlock allowed の状態は Yes でした。以下解除後の状態です。


当初、 SGP612 で試したものも含む以下の リカバリ と Boot Loader いずれも、起動しませんでした。

file入手先起動結果
boot.imglineage-18.1-20231011-4microg-UNOFFICIAL-z3tcw.zip から取出し品。NG(ダンマリ)
boot.imglineage-18.1-20240321-microG-UNOFFICIAL-z3tcw.zipから取出し品。NG(ダンマリ)
boot.imglineage-18.1-20230627-4microg-UNOFFICIAL-z3tc.zipから取出し品。LTE版は同じ16GBなので。NG(ダンマリ)
boot.imgSGP612 の純正ROM用起動する。Boot Loader 互換確認用として。
file起動結果備考
pbrp_9.0_z3tcw.imgNG(ダンマリ)SGP612 ではLinageOS18 の書込みOK。
twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.imgNG(ダンマリ)SGP612 ではLinageOS18 の書込み失敗。

Boot Loader 書込み時に、以下のように “-S 256M” オプションをつけるという情報のありましたが効果なし。

fastboot -S 256M flash boot boot.img

カスタムリカバリ書込み時に、以下のように partitionを “FOTAkernel” を指定するという情報のありましたが効果なし。

fastboot -S 256M flash FOTAkernel pbrp_9.0_z3tcw.img

このような場合は、以下のようにカスタムリカバリを boot部 に書込む手法が使えます。これでカスタムリカバリは一旦起動します。 pbrp_9.0_z3tcw.img の方は起動せず。

fastboot flash boot twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img


ひとまずSGP612 でNGだった twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img で書込んでみます。SGP612 で同じように失敗しました。原因は機種名不一致のようです。

仕方ないので、install scriptをいじって機種判別を外します。ついでに何が原因なのかトレースも追加します。LinageOS18パッケージzipを解凍してMETA-INF\com\google\android\updater-script を修正します。scriptは bash かと思いましたがAndroid独自のようです。OTA パッケージの詳細 に説明がありますね。

LinageOS18パッケージを再Zipして TWRP でインストールします。インストール自体は成功。機種判別できない原因は、下図のように機種名が getprop(…) で取得できていないようです。TWRP と updater-script のバージョンの兼ね合いがあるようですね。

尚、このzipは本家を修正するわけにもいかないため、個別にこちらに公開してあります。


この機種の場合、LinageOS18書込みで Boot Loader も専用に変わるのですが、OSは起動しません。根本的に何かが異なっていそうです。


XDA Forum で情報を探すと、 SGP611 SGP612 の boot、リカバリ、LinageOS18 は互換性があり、動作実績もあるようです。海外では SGP611 の利用の方が多いようです。組込みソフトでいうboot Loader の互換が無いケースは、

  1. MCU ( Android端末ではQualcomm社の ARM CPUに周辺機能加えた統合IC ) が違う。
  2. MCUの入出力ポートの用途、MCUに接続されていの外部ICが違う。
  3. ROMレイアウト( Boot Loader や OS が格納されている絶対アドレス範囲等 )が違う。

上記1. 、2. は考えにくいですが、電子機器全般では電子部品の在庫消化や lot 切替で、仕様違いは割とあります。上記3. が濃厚ですが市場実績とUnmatch。

SGP611 の純正ROMの以下のリリースは3つあります。それぞれでROMレイアウトが違うとしたら、、、容量が少ないので途中で調整が入っている可能性がありそうです。

VersionAndroid備考
?4.4.4初回、今回端末はコレ
23.4.A.3.65.0.1
23.5.A.1.2916.0.1最終

fastboot ツールで段階的に書換えていきます。23.5.A.1.291 の書換で Boot Loader が起動するようになりました。なるほどSGP612 では無意識でしたが、事前に最終純正ROMに書換ておく必要があったようです。 updater-script にも “SGP611:6.0.1/23.5.A.1.291/” と記述されてますね。(checkはされてませんが…)


ROMレイアウトが正しくなったところですが、boot.img から リカバリは起動しません。リカバリを boot部 に直接書くしかないようです。 pbrp_9.0_z3tcw.img の方は変わらず起動せず。もしもOSを再書換する場合はもう一度以下コマンドを叩く必要があります。

fastboot flash boot twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img


twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img を使うしかないので、機種判別を外したLinageOS18パッケージzipを書込んみます。LinageOS18書込みで Boot Loader もOS専用に書換わってしまうので、TWRPの起動はワンチャンスです。Googleサービス等も一緒に書込みます。書込み物は以下のとおりです。

file適用
lineage-18.1-20240321-microG-UNOFFICIAL-z3tcw改OS本体
open_gapps-arm-11.0-nano-20220215.zipGoogleアプリ open版。MindTheGappsと一緒に入れないと、初期Setupが永久ループして終わらなくなってしまう。
MindTheGapps-11.0.0-arm-20230922_081034.ziplineageOS用Googleサービス


ようやくセットアップできました。wifi、BT、カメラ、SDカードはOK、GPS、FMラジオは相変わらずNGです。

Googleサービスは自動まかせUpdateさせます。’25.2月時点でのGoogleサービスのバージョンは以下のようになりました。

アプリ名バージョン
Google検索16.4.36
Google Play44.7.24-29
Google Play開発者サービス25.03.35


以上、SGP611:Z3 Tablet Wi-Fi 16GB版をAndoroid11相当にUpdateする手順です。しかしながら自分でやるのはメンドクサイ、忙しい、自身が無い方は、弊方でセットアップをお受けいたします。SGP611は事前の純正OS UPDATEが必要な場合、追加工数かかります。工数中、約1.5時間の個人様向け工数+事務費で税込4,0005,000円 。ご相談、依頼はこちらから。