Xperia Z3 tablet Compact Wi-Fi版をAndroid11相当にupdateする1 ‘24.4月版

前回 Xperia Z3 tablet Compact LET版(SGP621) をAndroid11相当にupdateしました。Wi-Fi版もほぼ同じであろうと依頼を受付けた結果をレポートいたします。


  • 対象機種:SGP612、Wi-Fi版、ストレージ32GB。
  • GPSは使えなくなります。詳細は後術。
  • ラジオは使えなくなります。詳細は後術。
  • *#*#7378423*#*#から呼出す端末専用のサービスメニューは使用できなくなります。

各種用意するツールやROMデータは公開状況が日々変化します。当方は以下の構成で行いました。当方から配布はできないため、くぐって入手してください。https://androidfilehost.com/が主な入手先です。

Bootload unlockとリカバリ書換用アプリflashtool-0.9.36.0-windows.exeWindows用書込みソフトのインストーラです。GUIアプリ、Xperia用USBドライバ、CUIコマンドを含んでいます。
root化イメージ不要xperiaはroot化不要です。
Bootloader Unlock禁止の解除不要Wi-Fi版は出荷状態で「Bootloader Unlock Allowed: Yse 」です。
bootイメージboot.imgOSイメージを解凍し取り出す。
カスタムリカバリpbrp_9.0_z3tcw.imgPitchBlack Recovery 。twrpはOSインストールでエラーが発生した。
OSイメージLineage-18.1-20240321-microG-UNOFFICIAL-z3tcw.zipいつものLineageOS。Android11互換。
OpenGappopen_gapps-arm-11.0-mini-20220215.zipArm32 bit用。パッケージはLTE版16GBでは「stock」 まででしたが、こちらは「mini」 までupできます。’24.9月ではGoogle Playが動作しない可能性あります。詳しくは SGP771の記事を見てください。

他のサイトでも多数説明されているため、分かりにくい部分、異なった部分を説明したします。

① サービスメニューの呼出し

LTE版は電話アプリがあるため、サービスメニューの呼出し番号「*#*#7378423*#*を迷わず入力できますが、電話アプリの無いWi-Fi版ではどうするのでしょう。以下の手順でした。

上記から、Services -> Configuration を開くと、「Bootloader Unlock Allowed: Yse 」が確認できます。LTE版と異なり、IDID IMEI で同じ意味を示すようです。メモっておきます。

尚、この端末情報には、「ETC Software version」という項目があり、「1287_1605_4」と「1287_1605_5」のものが見受けられました。セッティングには影響はない模様です。

② Bootloaderロック解除コードの取得

Sonyサイトにて機種とIMEIを入力し、Bootloader unlockの解除コードを発行します。機種の選択は、Wi-Fi版とLTE版は共通でした。

この後、2つの「🔲I acknowledge … 」にチェックを入れて、submit ボタンを押します。この後、ボット判定のためのダイアログが表示されます。LTE版のときは無かったような、、、 足し算の結果を入れますがNGで弾かれます。間違いようのない計算ですが何度やってもダメ。内部的に当ページが閉鎖したのでしょうか?

Stack Overflow に同様のお悩みが記載されいましたが、解決方法は未記載。カンどころで、ブラウザを Firefox から Edge に変えると、機種画像が表示されるように改善されましたがコード生成の同じ。 Chorme に変更すると、なんとボット判定がスキップされ、解除コード生成が成功しました。サーバ仕様が変わったようです。

③ Bootloaderロック解除

この操作は今までと同じでした。 解除の後、USBケーブルを抜いて電源ON、SONYロゴの後、Androidのロボット画面がしばらく表示されます。その後、再びSONYロゴが表示、初期化処理が行われ、OSが起動します。サービスメニュー -> Services -> Configuration を開くと「Bootloader Unlocked : Yes」の表示を確認します。(下図)

尚、Bootloaderロック解除後、純正ROMに戻すと「Bootloader Unlock Allowed: Yse 」に戻ってしまいます。そこでもう一度Bootloaderロック解除すると fastboot GUI版 はどこかからロック解除コードを取得しロック解除します。端末のどこかに記憶されているのかもしれません。

④リカバリの書換

fastbootでリカバリを書換えは成功しますが、Volume Down + 電源 ボタン でリカバリーが起動しません。一度純正ROMに戻してみても Volume Down + 電源 ボタン で純正リカバリーがも起動しません。 SONYロゴ横のLEDが黄色に点灯するだけ。他のWEB記事を拝見させていただくと、どうも boot.img の書換が必要みたいです。boot.img は、OSの.zip の中から取出し、電源offから VolumeUP + USB接続し、SONYロゴ左のLEDが青に点灯した状態で、以下のように fastbootのでbootを書換ます。

このあとリカバリPitchBlack Recovery を書きます。この操作は今までと同じでした。 失敗するとリカバリが起動せず、SONYロゴ画面が繰り返し状態になりました。一度 twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img を書いてみてそちらの起動を確認した上で、PitchBlack Recovery をもう一度書くと起動するようになりました。リカバリを認識すると SONYロゴ横のLEDが緑点灯青点灯します。このタイミングでボタンから指を離します。

⑤ OSの書換

これでVolume Down + 電源 ボタン でリカバリーが起動するようになりました。リカバリは当初TWRP公式サイトに置いてあった twrp-3.0.2-0-scorpion_windy.img を使いましたが、OS書込みで下図エラーが出てしまいました。

古いVersionもNG。ちなみに scorpion_windy とは Z3 Tabblet Compact Wi-Fi版のコードネームらしいです。z3tcw w は Wi-Fi版の意なのでデバイスの認識は合ってそうですが、、、代わりにPitch Black Recovery: pbrp_9.0_z3tcw.img を見つけて書込みし解消しました。Pitch Black Recovery の使用方法は、TWRPその他とほぼ同じです。左下がOS書込み成功時の画面です。ここで一旦OSを起動して確認します。初回起動は5分程度かかります。問題ないようです。(右下図)

⑥ OpenGappのインストール

Open Google Appは、これまでZipにてリカバリからインストールしていましたが、アプリ版ができたようです。試してみましたがうまくいかず。

これまでどおりZipにてリカバリからインストールします。Wi-Fi版は32GBと容量が大きいのですか、miniパッケージまでしか入りませんでした。(左下図) アプリのイントール状態は右下図のとおりです。


これで一旦セットアップが完了しました。予想よりLTE版との違い、環境の変化もあり、冷や汗ものでした。

以上、Z3 Tablet Compact Wi-FiをAndoroid11相当にUpdateできました。しかしながら自分でやるのはメンドクサイ、忙しい、自身が無い方は、弊方でセットアップをお受けいたします。Xperia Z3 tablet Compact Wi-Fi版は難易度低、約1.0時間の個人様向け工数+事務費で税込3,500円~ 。ご相談、依頼はこちらから。

動作確認編パート2につづきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です