AWS DynmoDB ScanIndexForward読出しで0件!?

ちょっとマニアックで癖のあるAWS DynmoDB。

時系列のログなどは、降順で読み出したいところです。pythonでは以下のようなコードになるかと思います。ScanIndexForwardを指定します。

tbl1 = dynamodb.Table("テーブル名")
   :
   :
resp = tbl1.query(
          KeyConditionExpression=Key('キー名').eq('キー値'),
          ScanIndexForward=False
       )

しかし実際には、query一回の読出し量1MBの制約があります。1MBオーバのエラー検出をして、再読み込みさせるコードを書くなら、以下のように予め一定件数づつ読出しした方が効率的です。

resp = tbl1.query(
          KeyConditionExpression=Key('キー名').eq('キー値'),
          ScanIndexForward=False,
          Limit=1000
       )

当方では、以下のようにプライマリキーは、時刻を入れていました。

登録時刻(プライマリキー)データ1データ2データ3

こうすると、一番新しい時刻から、1000件が降順で読み出されると考えてしまいます。

しかし実際には、読出し件数は、0となってしまいました!!

どうも「一番古いデータから、降順で1,000件」というリクエストと解釈されるようです。

当方では、以下のように対処しました。

resp = tb1.query(
          KeyConditionExpression=Key('キー名').eq('キー値') & Key('時刻').lt('最新時刻'),
                   Limit=1000,
                   ScanIndexForward=False 
           )

‘最新時刻’は、弊方はデータに登録されている現在を用いましたが、現在時刻でもいけるのか未確認です。記録時刻の最大を求めたい場合は、 他RDBでSQL文ですとMAX関数で一発でもとまりますが、Dynamodbでは全件なめにいきそうな気配です。また1MB問題にひっかかりそうですね。

AWS DynmoDB FilterExpressionの落とし穴

ちょっとマニアックで癖のあるAWS DynmoDB。

FilterExpressionで絞り込み検索することは、多々あるかと思います。

データ一覧を、1ページ内に固定件数で表示する場合は、注意が必要です。

例えば、1ページ=50件とすると、pythonでは以下のようなコードになるかと思います。

tbl1 = dynamodb.Table("テーブル名")
   :
   :
resp = tbl1.query(
          KeyConditionExpression=Key('キー名').eq('キー値'),
          FilterExpression=Attr('フィルタ項目名').eq('フィルタ値'), 
          Limit=50 )

しかしこのままですと、対象データが存在していても、目標の50件が取り出せません。最悪0件という場合もあります。

dynamodbでは、Limitの件数を取り出した後に、FilterExpressionがかかります。

通常のRDBをご存じの方は、そんなバカな! という感じられるかと思います。ちょっとひどいですね。

Fillterして規定件数を、読み出したい場合は、以下のようにqueryをloopさせるしかありません。

reccnt=0

while( reccnt < 50 ):
   resp = tbl1.query(
          KeyConditionExpression=Key('キー名').eq('キー値'),
          FilterExpression=Attr('フィルタ項目名').eq('フィルタ値'), 
          Limit=( 50 - reccnt ) 
   )
   if reccnt == 0 :
       items = resp['Items']
   else:
       items.extend(resp['Items']) #検索集合を結合

   reccnt = len(items)

それならこれでいいと思われるかもしれませんが、queryのcall回数のオーバヘッドが生じます。特に、残り1件で、フィルタ後の件数が0が続くと、何回もループしてしまい、応答遅れが顕著に現れます。

本対策としては、FilterExpressionは使わず、予めキーとしてテーブル設計を行う必要があるようです。

しかし既にデータが蓄積された状態では、途中からキー追加は避けたいところです。

AWS DynmoDBでProvisionedThroughputExceededExceptionをpythonで検出するには?

ちょっとマニアックで癖のあるAWS DynmoDB。

ちょっとアクセス負荷をかけると以下のエラーがでてしまいます。少し間をおいて再操作で解消します。

上記はトラブルシューティング用に、pythonでexcept句で検出した内容を、ブラウザにまんま返してるんですが、これはエンドユーザさんが見てしまうと、ビックリして苦情になってしまいます。

なんとかProvisionedThroughputExceededExceptionを検出したいのですが、except句で、まんまProvisionedThroughputExceededExceptionを書いてみると、実行時エラーになってしまいます。

以下URLをみると、

https://botocore.amazonaws.com/v1/documentation/api/latest/reference/services/dynamodb/client/exceptions/ProvisionedThroughputExceededException.html

「boto3.dynamodb.Clients.exceptions.ProvisionedThroughputExceededException」かな?と試してみるとダメです。他WEBのHowTo記事にも情報がない。色々試すと以下の方法でできました。

 client = boto3.client('dynamodb') 
   :
   :
try:
  中略
except client.exceptions.ProvisionedThroughputExceededException as e:
    return {
        'statusCode': 503,
        "headers": {"Content-Type": "text/html"},
        'body':'Server busy'
    }    

これで、WEBページ側で、HTTPステータス:503を判定して、やんわりしたメッセージをだせば、ユーザを驚かすことなく、再操作を促せます。

SH2でPCシュミレータを使ってみる

SH2でもPCシュミレーターを試してみます。IDEは、HEWです。

伝統のSHもものは洗練されているかと思いましたが、マイコン機能のすべてがシュミレートされないようです。

タイマCMT0 の割り込みはシュミレートされました。

AD変換完了割り込みは、シュミレートされないようです。Brekeも効かず、カウンタもUPしません。

画面上のボタンを押して、割込みを呼出す機能を使ってもダメ。

変数と関数の呼出し回数を表示しても、AD変換割込みは発生してないです。

RL78のようになマイコン全体のシュミレーション機能ではないようです。関数の単体テスト用でしょうか? もしくはもっと深い使い方があるのでしょうか?

RL78のPCシミュレータを使ってみる

メーカ在籍時は、テスト基板に困ることはありませんでしたが、ベンダーの立場になるとテスト基板が無い状況も多々です。RL78のPCシミュレータを試してみます。IDEは、e2Studioの方です。

詳細な操作方法は、ルネサスのマニュアルをみていただくとし、概要は以下のようにります。

まずデバックの設定で、「RL78 Simulator」を選択します。

シミュレータGUIより、動作条件を設定していきます。

GUIパネルを作って、パネルエディタからドラックで各GUIを配置。.

信号入力にはボタンを割り当て。

AD入力にはダイヤル割り当て。

信号出力はLEDを割り当て。

これでポート入出力、割込み、デバックができます。

タイマーもシミュレートされます。

UARTは、シリアルウインドウを表示して、送信値は手打ちします。簡単な繰返し送信モードがあります。

しかしシミュレーションの実行時間は、現実の4倍くらいありました。

タイミングチャートもあるので、それで実時間との差を確認する必要があります。

Visual Studioのクラス図はどんな感じ

市販のUMLツールでは、クラス図がコードから生成できるもの、できないもの様々なようです。Javaでないとダメなものもあります。Visual Studioでもクラス図が生成できるようです。利用方法は他WEBページでも多数紹介されています。

生成したい状況は、以下の2とおりでしょう。

  • 自分が作ったものを他者に説明したいとき
  • 他人が作ったものを解析したいとき

具体的に使い物になるのか、開発中のコードをあてがって見てみました。

  1. クラスの継承

白い線が継承です。MFCの階層含めて追えていますね。構造体やenumも出してくれます。

2. クラスの関連

クラス間の呼出しや参照、関連は黒い線です。これも追えてはいますね。

3. クラスの関連

メンバリストを必要に応じて閉じることができ、全体の見渡しもしやすいようです。

なるほど。ままず使えそうですね。

iOSシュミレータリストが表示されないとき

引き続きMAC Book Pro 2015でiOSシュミレータも再確認します。しかし、iOSシュミレータリストにデバイス名が出てきません。2012ではバリバリ表示されていたのですが、、、

Xcode SDKと、xamarin.iOSのバージョンが合っていないとダメなようです。合わせるとデバイスリストがでてきました。

iOSアプリの開発環境を安価に作る6

前回記事はこちら

前回、Xcode 12.4では、最新のiOSとは実機デバッグできないことが分かりました。海外のサイトでは、ある程度ならiOSバージョンを戻せるとの情報がありましたが、iOS Ver.16にしてしまうとにっちもさちも行かないようです。

しかたなく最新のmacOS/Xcodeをインストール可能な「MAC Book Pro 2015 early」を導入しました。小キズがある程度で2.8万円でした。これで一気にすべての問題が解決しました。

まずxcodeで試します。実機が選択可能となり、iPhone側で画面がでました。

しかし最新と思っていた「macOS Monterey」ですが近々で「Ventura」というバージョンがリリースされてしまいました。この「Ventura」の対象から、MAC Book Pro 2015は外れてしまいました。iOS17がリリースされたら、2015では対応できないでしょう。

iOSアプリでは、常に開発環境を最新を保っていく必要があるようですね。

Windows側からのiOSシュミレータおよび実機からのデバッグも再トライしてみました。結果は、

  1. 実施できたが遅くで使い物にならない。ほとんどMAC側で動いているんでしょうね。
  2. Visual Studioは2022の最新でないと、iOS16はサポートしていない。xamarin.iOSのバージョンは以下の通りでした。

総費用としましては、MAC Book Pro 2015=2.8万円、iPhone X=2万円、iPhoneケーブル=千円、計4.9万円でした。これにApple開発者の年会費がかかるのでありましょう。

iOSアプリの開発環境を安価に作る5

前回記事はこちら

前回、MAC Book 側でシュミレータ環境を整えました。次は実機接続です。近々のiPhone 13/14 proには投資できません。13/14 Proの解像度2532×1170に、近い2436×1125のiPhone Xとしました。デモ機でもありますので、画面背面が砕けてないものフリマで探し2万円。

一応WindowsのVS2019から接続してみましたが、やっぱり無理です。

まずはMAC側でXcodeから試しますがエラーです。iPhoneは古いですが、OS最近のver.15.7になってました。XcodeのmacOS10.15での上限ver.12.4に対して新しすぎるようです。

「iPhoneを出荷時のiOS Ver.に戻せばいい」と、初期化を試みましたが、ユーザ設定だけ消えて、最新16.1になってしまいました。

どうもiPhone古いバージョンには戻させないポリシーのようですね。ネットで探した回避策を試します。「XcodeのiOS Ver.毎パッケージをGithubからD/Lしてコピーインストールする」(下図)→ 解消せず。

「証明書を.SLSL.ファイルをソフト”blobsaver”で作成し、証明書を”FutureRestore”で差し替えて、古いOSイメージをD/Lして、iPhoneに書込む。(下図)→ 証明書NGで書き込めず。

AndroidはカスタムROMなどわりと自由ですが、iPhoneはこんなに厳格だとは想像しておりませんでした。

次記事につづきます

iOSアプリの開発環境を安価に作る4

前回記事はこちら

前回、WindowsとMACで、Xamarin_iOS SDKのバージョンを合せたましたが、どうも不安定です。

MAC上で、iOSでのデバックを行うのがスマートなのかもしれません。Visual Studio 2019のProjectを、MACに丸コピーして、Visual Studio 2019 for MAC で開いてみます。そのまま開けて、設定fileの互換性も高そうです。UIは、Windowsと異なり、ちょっと見やすいかんじです。

しかし、

  • ビルド、エディタ操作、全てにおいてWindows上の5倍以上遅い。
  • iOSシュミレータは、起動に5分くらいかかる。(Androidシュミレータも遅いがiOSほどでない)
  • iOSシュミレータ起動中に、MACがよくリセットする。

まるでWin95の時代に戻ったかのよう。iCore5 2.5GHz、メモリ4GBなら、そこまで厳しくないとはおもえるまですが、、、

topコマンドをターミナルで走らせながら、iOSシュミレータ起動すると時折止まりますので、かなり負荷がたかそうです。


しかたなくメモリを8GBにアップします。経費節約のため、ヤフオクで業販されたる方から、以下のものを2,100円で購入。MAC用と謡われていなくても、DDR3-12800 1600MHz 204ピンなら大丈夫のようです。まだまだ遅いですが応答性は1/2に改善した感じです。

メーカ:RAMAXEL 品番:RMT3160ED58E9W-1600 数量:2枚

VS2019、iOSシュミレータ、safariを起動した状態で、アクティビティモニタの状態は以下の通りでした。6GBも食うんですね。4GBではメモリスワップしまくりだったかもしれません。

次記事につづきます